エッセイ 名言

伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯『甲子園への遺言』

2021年5月9日

こんにちは。

2005年に出版された本で、10年以上前に読んだ本ですが、再読しましたのでレビューします。

高畠導宏さんは、一般にはあまり知られてないかもしれませんが、伝説的なプロ野球の打撃コーチで、多くの名バッターを育てられました。

2004年に惜しくも60歳の若さでお亡くなりになってますが、その人生を描いた作品です。

高畠導宏さんの生涯

岡山南高校から中央大学、社会人野球を経て、1967年に南海ホークスに入団。

強打を期待されていたが、怪我に泣かされ、わずか5年で引退。

以後コーチ業に専念。

南海、ロッテ、ヤクルト、ダイエー、中日、オリックス など渡り歩き、多くの名バッターを育てた。

コーチ業のかたわら、高校野球を指導する夢を叶えるため、通信課程で教員免許を取得。2003年春より福岡の筑紫台高校に赴任。高校野球監督を目指していたが、2004年7月に60歳で癌のため急死された。

詳しくは下を参照ください。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/高畠導宏

これは、中々できることでは無いし、こういうことができる人は、それだけで指導者の資質がかなり高いと思います

高畠導宏さんは、なぜ有能な指導者になれたのか?

どうして高畠さんが多くの名バッターを育てられたのか、この本から読み取れる範囲でまとめてみました。

個々の選手に応じて適切な指導を与える

なんといっても、指導が的確で結果に繋がることが多かったため、選手の信頼が絶大になったということだと思います。

その人を良く観察して、アドバイスが的確でわかりやすく、理にかなっていた様です。

ヤマを張る、癖を盗む

普通のコーチは打てなくなると技術論にはしったり、走り込みをさせたりということになりますがデータに基づいてヤマを張ったり、投手の癖を盗んで打者が打てる確率を上げる努力をした。

簡単な様で、これらはかなり労力を要する作業で、努力を惜しまず、しかも押し付けず、選手が必要な時に助言を与えた。

特に配球を読んだり、癖を盗んだりといったことは、南海時代に野村克也さんに叩き込まれたことと思われます。

次に高畠さんがいかに有能なコーチであったかが分かる、当時の選手の言葉を引用します。

高さんのミーティングは凄かったです。 たとえば、今日のピッチャーにはこんな クセがある。 このピッチャーはスライダー カープ系を打ってし まえば、あとはもう投げられんのよと、わかりやすく攻略法をミーティングで話してくれるんで す。その上、高さんは、今度は個人個人の対戦データを出してくれて、聞きにいけば、具体的にどう打てばいいのか、選手ごとに話してくれます。 相手ピッチャーのクセもつかんでいるし、 こちらの力量もすべて知り尽くした上で、具体的な攻め方を一緒に考えてくれるんですから、説得力がありました。 相手がエース級の場合、そのウイニング・ショットを打つことも重要です。 阪急の山田さんのシンカーを落合さんに狙わせて 西宮球場でホームランを打たせたこともあります。 それぞれの 力量を全部頭に入れた上での指示でした。 まさに、戦略コーチだと思います。

甲子園への遺言

正義感が強く、やさしい

性格の面でも、選手に信頼されていたことも大きかった様です。

後に高校生の指導を志すとおり、かなり子供好きな人であった様です。

正義感はかなり強かった様で、大学時代には理不尽なことをする先輩に、退部覚悟で制裁を加えたという武勇伝が紹介されてます。

それと、高校で指導しているとき、反抗的な態度をとる生徒を呼び出して、大立ち回りを演じたりというエピソードも紹介されてます。

いざとなれば、決死の覚悟で厳しいことも言えるし、叱ることもできる。

これは、中々できることでは無いし、こういうことができる人は、それだけで指導者の資質がかなり高いと思います。

 

 

しかも、厳しいだけでなく、その後にその生徒を気にかけて、優しい言葉をかけていたとのことです。

takabatake-michihiro

高畠導宏さんの残した言葉

印象的な、高畠導宏さんの言葉を引用します。

人生をより豊かに、より有意義に、また生甲斐をより高めるためのバックボーンになるのが"気力"である。

“気力〟は一朝一夕に出来るものではない。まず、心の中に燃えるような熱意をもつことであ る。そして、その熱意を持続せしめるのである。 持続させるためには反復が必要で、常に積極的 な熱意を意識している必要がある。無意識の世界、ただなんとなくという意識からは、決して“気力”は生まれてこない。

甲子園への遺言

君たちはこれからの人生でいろいろな困難にぶつかるだ ろう。でもどんなことがあっても気力で乗り越えてくれ、いいか、人生には気力が大事なんだよ。といってくれました。それが高畠先生の最後の授業でのお話でした。

甲子園への遺言

才能とは逃げださないこと。平凡の繰り返しが非凡になる

甲子園への遺言

戦略的なことに長けていたことは、間違いない様ですが、結局最後は忍耐、気力、努力といったことが大事と思われていた様です。

そうした根っこの部分がしっかりした人に、戦略的なことを教えて、名バッターを育てられたのだと思いました。

  • この記事を書いた人

bouzu-masa

50代 性格は内向的ですが、なんとかこの歳までサラリーマン生活を続けてます。経験をふまえて、同じ性格に悩む方に役立つ情報を発信します。趣味:読書、walking

-エッセイ, 名言
-,

© 2022 bouzu-masaのblog Powered by AFFINGER5