小説

村田沙耶香の「コンビニ人間」[感想]

2020年6月23日

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コンビニ人間 (文春文庫) [ 村田 沙耶香 ]
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こんにちは。

村田沙耶香の芥川賞受賞作 コンビに人間 を読みましたので、感想です。

 

はじめに

普通と自己との違いに苦しむことは誰にでもあると思います。

もしかして、自分てかなり変わっているんじゃないか? そう気づいて無理に自分を曲げて世間に合わせたりすることは誰にでもあるでしょう。

気づかずにそのままの人もいるし、気づいても自分を貫きとおす人もいるでしょう。

たとえば

ポイント

  • 大人になったら結婚をする
  • 友達とは仲良くしましょう
  • 親孝行しましょう
  • 勉強して良い大学に

などなど。

どこにもそんな決まりはないのですが、大人になるにつれていろんな普通が増えてきて、中にはどうしても馴染めない普通もあったりして生きづらさを感じることもある。

コンビニ人間のあらすじ

三十代半ばの主人公古倉恵子は、正規の就職をせずに大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続けた。

古倉は子供の頃から変わり者で、希薄な人間関係しか築くことができないし、恋愛経験も皆無だった。

古倉はコンビニでの仕事を円滑に行いながら、なんとか常人を演じ続けてきた。

しかし、そのような生き方は徐々に限界に達しつつあった。

古倉はかつての元バイト仲間の白羽という男と再会する。白羽は以前、常連の女性客にストーカーまがいの行為を働いて店を解雇されていた。

再会した白羽の一方的な頼みで、二人は奇妙な同居生活を始める。周囲の者達はその状況を勝手に同棲と解釈し、古倉が普通に近づいたことを半ば喜ぶ。

古倉は戸惑いを感じながらも、白羽との関係を利用した。普通を手にいれる手段としたのだ。

やがて古倉は白羽の要求によりコンビニを辞めて就活を始める。

しかし、面接に向かう途中でたまたま立ち寄ったコンビニで、自身の経験から図らずも店の窮地を救った彼女は、コンビニ店員こそが自分の唯一の生きる道であることを強く再認識した。

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感想

普通というのは、確実に定義されるものでは無い。

あくまで社会がなんとなく決めてしまったルールのようなものです。

でも人は知らずしらすのうちに、その型にはめられてしまったりして行きづらくなります。

それは本末転倒です。

たとえば古倉が悩まされた人はある歳になったら異性と恋愛して結婚して子供を作ってという普通についても、誰も決めてないし、そこから外れたとしても何ら責められる様なことでは無い。

古倉は自分を貫くことで 普通 でないところで 幸せになる道を求めたのだと思う。

まとめ

古倉は 自分を貫くことで 普通 でないところで 幸せになる道を求めたのだと思う。

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  • この記事を書いた人

bouzu-masa

50代 性格は内向的ですが、なんとかこの歳までサラリーマン生活を続けてます。経験をふまえて、同じ性格に悩む方に役立つ情報を発信します。趣味:読書、walking

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